永遠の夕暮れ

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zoom RSS 広島-広島平和記念公園(3月21日)

<<   作成日時 : 2009/04/11 00:22   >>

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 宮島口から、広島平和記念公園までフェリーで移動です。
 しっかしこのフェリー、小さくて船体が低くて、なんといってもエンジンがうるさくて情緒がないこと極まりない。もっとも、この区間を40数分で結ぶだけにそのあたりは仕方がないのでしょう。それにしても静かな瀬戸内海なのにこの揺れはなんなんだ。
 川に入り遡り始めると、減速されて少しばかり静かになり、甲板にもでられるようになります。
カモメが飛びまわり、船が橋の下を通るときの光景は、ようやく旅情を感じさせます。
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しばらく進むと、川側から原爆ドームが見えてきます。
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 フェリーの船着き場には、オープンカフェ形式のイタリアンレストランがあり、おしゃれなところです。

 すぐそばには、広島平和記念公園があり、原爆ドームを始め、いくつもの慰霊碑があり、広島平和記念資料館があります。
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 家族がお茶をしている間に、一人で資料館に行きます。

 最初のコーナーはありがちな戦時中の物資や統制の紹介です。これは飛ばして、と(なにしろ入場者数が多いのでまごまごしていると前に進めないのですよ)。
 貴重な資料が出始めたところでそろそろ本番かなと見始めます。
 この資料館は、1945年8月6日8時15分。たった一発の爆弾が一つの都市を壊滅させた瞬間をとどめている大切な施設です。
 この時計は、解説によると、「赤とんぼに手をのばした瞬間に・・・」そして永劫にその瞬間を凍結させているものです。
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 ドイツの文化都市ドレスデンは、米英の何千機もの爆撃機が一晩中爆弾と焼夷弾を落とし続けて生きとし生けるもの、すべての建築物を焼き尽くしました。一方、広島では、たった一瞬ですべてが焼き尽くされてしまったのですね。
 どちらが残酷かというのはありますが、”放射能”という問題を考えると広島・長崎の惨劇がより酷いものであったと考えるべきでしょう。
 先に進んで行くと、被災した被害者の遺品や強烈な熱によって変質した器物が展示されており、さらに、リアルな蝋人形や絵、当時の広島市のディオラマが展示されており、悲惨さが身にしみます。
 広島型の原爆の模型が展示されていました。
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こんな小さなもの一発ですべてが破壊されつくしたのですね。
そして、放射能の影響の酷さ・・・
会場から出てきたときはかなり気分が沈んでいました。
同じ時に入場したハードコアパンクな服装の人たちもブルーな顔で出てきてました。

2才で被爆し、10年後に白血病で無くなった佐々木禎子さん。死の間際まで千羽鶴が願いを叶えてくれると信じて激痛に耐えながら折り続けたエピソードには涙を禁じえません。
彼女の死を悼む像には多くの鶴がたむけられています。僕も加わりたかったのですが、ルールが分からなかったので断念しましたが・・・

しかし・・・

公園で、核兵器削減の署名を求める人たちに協力して署名する気にはなれずに通り過ぎた。
同様にフォークソングを歌いながら平和憲法についてのプラカードをさげている人たちにも共感はできなかった。
僕だって、レイ・ブラッドベリ(人類と物質文明の滅亡を描いた火星年代記なんて僕の聖典のひとつだ)を始め、50年代後半から70年代までの、「核戦争で地球は消えてなくなるかもしれない」という思想にどっぷりつかってきたクチである。
しかし、冷戦が終わって、世界の構造が変わって、なのに未だ同じ手法で行動することには違和感があるのだ。
原爆資料館には、あの悲劇の瞬間を永遠にとどめ続けるという重大な意味がある。
でも、まわりの人たちが冷戦期以前的なアクションをとり続けることにはやはり共感できない。
むろん核は無くなっていないし、今や核拡散の危機にあることは事実だ。しかし、なればこそ一応理性的な国家にのみ通用しそうな手段のままでいいのだろうか?そして今や核は破滅への一アイテムにすぎないし、いつ何時、もっと酷い終末が訪れても不思議はないのだから。

釈然としない思いに重い頭を抱えながら次の目的地に向かうのでした。
[続く]




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広島-宮島・厳島神社(3月20日〜21日)
 電車でのんびりと宮島口駅まで向かいます。なんとか席に座れたので、本を開きます。  「ねぇ、パパいっつもその本読んでるよね?好きなん?」  「いや、好きってより難しくて進まねぇんだよ。」ディックのヴァリスなんて読むための前提知識がハンパじゃないんだからさぁ。注釈を理解する(したつもり)だけで大変なんだよぉ。小説としてはどうかと思うけど、知りたかった情報が載っているものだから。まぁ、ディックの作品はアイデアは素晴らしいが小説としてのデキはたいていトホホで、よく映画化されるけれどストーリー... ...続きを見る
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2009/04/11 00:26

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