永遠の夕暮れ

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zoom RSS 風が吹くとき

<<   作成日時 : 2010/08/15 23:10   >>

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終戦の日だからね。戦争ものがやたら放送されるわけだけど、基本的に見る事は無い。
自虐ネタばかりでウンザリするから。

んだけど、アニマックスで『風が吹くとき』をやっていたので20年ぶりに見た。
イギリスのアニメ映画だしね。

80年代の冷戦期まっただ中に時期に作成されただけに、核戦争ものなわけだ。
核戦争が始まり、イギリスの片田舎で生き残った無知な老夫婦が、「そのうち助けが来る」、「明日風邪薬を買いに行く」と呑気に話しながら放射能に蝕まれ、最後を迎えていく姿が淡々と描かれる。
もちろん、周辺の街はすでに壊滅している。
絵柄がかわいらしく、常にほのぼのとしたやりとりが続くだけに重さが伝わってくる。

以前見た時(公開時というかビデオレンタル開始時)は、音楽を元ピンクフロイドのロジャー・ウォーターズが担当しているということで、彼のプロモの気持ちで観たものの、ロジャーらしいのはEDと劇中では数秒くらいでがっかりしたのを覚えている。

今回は純粋に作品として観たが、実によくできていてびっくりした。
田舎の小市民の視点、楽観しながら少しずつ蝕まれていく老夫婦、これにかわいらしい絵柄が逆に強い効果を与えている。
実写を巧みに織り込んでいるのも映像としてよくできている。
当時はもったいない観方をしたなーと後悔。

それにしても、今思うのは、当時、東西両陣営が世界を何回も消滅させるだけの核兵器を突きつけ合っていて、いつみんながいっぺんに消えてしまってもおかしくないという感覚のなかにあった。
けれど、その後、今の世界は当時よりもはるかにロクでもない事になっている。

人間は愚かなものだ。
強力な恐怖の元でなければ理性を保つ事すらできないのだ。
ベルリンの壁崩壊後、相互の恐怖による抑止が消えた途端に理性は消え、各国は己の利益のために暴走を始め、グローバル化が一気に進んで……結果、今の恐慌を産んだ。アメリカは20年間覇権を手に入れたが結局はそれも怪しくなった、日本の惨状、中国の猛威、中東の混乱、変わる事のないアフリカ。戦禍も途絶える事がない。

この作品は実に悲しい話なのだが、今観るとテーマ的には呑気なものだと思わざるを得ないところがむしろ悲しい。

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